2010年10月28日木曜日

【ほめて育てる話】

さて、そんな「ほめる」について参考になりそうなネタを探していたら、面白いのが出てきたので紹介しますね。

1.イルカの調教
調教を受ける前のイルカは当然、芸はできません。でもイルカは遊び好きなので、人が寄ってくるといろんなことをするそうです。例えば、突然ジャンプする。調教師はすかさず「フィッシュ!」といって餌を与える。 またジャンプすると「フィッシュ!」。 これを繰り返しているとイルカはジャンプすれば餌をもらえるとわかるそうです。

次はジャンプしても餌を与えない。イルカは、餌が欲しくて狂ったようにジャンプをする。でもやらない。何かの拍子にイルカが回転する。そうすると「フィッシュ!」、回転すると「フィッシュ!」。

そうするとイルカのすごいのは、これを繰り返すうちに、何か新しいことをすると「フィッシュ!」がもらえることに突然気づくらしいんですって。 そうするとイルカは、飛んだり、回ったり、尾ひれで立ち上がったりと、創造的な動きを始めるという話です。 「フィッシュ!」というのがイルカにとっての「承認」で、調教師は、そうやって進むべき方向性を示していくんですね。



2. マウスの実験
次は、マウスの実験の話です。
T字路になっている箱にマウスを入れて、アメとムチの効果を調べようという心理学の実験です。
次のような2つの箱を用意して、それぞれにマウスを一匹入れます。
マウスA…T字路を左に曲がるとエサ。右に曲がると電気ショック。
マウスB…T字路を左に曲がるとエサ。右に曲がると何もなし。
するとA,Bどちらのマウスも実験を続けるうちに、毎回左に曲がるようになります。
そりゃ餌がありますからね。

でも、Aの箱の電気ショックを強くしたらどうなるか。マウスは、たまに右にまわったときに、激しい電気ショックを食らってしまいます。そうすると、やがてマウスは電気ショックを恐れて動かなくなってしまうそうです。エサがあるのにとりにいかなくなるということです。 マウスにすれば、訳もわからないままに強烈なショックを食らうわけですから、やる気を失う気持ちもわかります。

 

3. 陸上部のカラクリ
これは、ある本に中学校に陸上部の名物コーチの話として紹介されていた話です。そのコーチ(女性)が赴任した学校の陸上部はことごとく飛躍的に成績を伸ばしていったそうです。 ずっと不思議に思っていた生徒が卒業後、「なんで先生が教えると記録が伸びるんですか」と聞いてみたところ、「実は練習でタイムを計るとき、スタートからすこし間をおいてストップウオッチを押していたのよ」という回答が!。
生徒達は練習毎に伸びていく自分の記憶に驚きながら、そのまま成長して、全国大会に出場してしまったという話です。 こんなところに、何かヒントがあるような。。

上司も褒め下手、部下も何か褒められ慣れてない人が多い感じがします。
褒めると、「あ、褒め殺しだ」と思ってしまう風土になると寂しいですもんね。
もちろん叱ることも大切です。でも常に電気ショックばかり強くしてもしょうがないので、たまには上司の粋な計らいで部下に成功体験をさせてあげることも重要かもしれませんね。

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