2010年11月15日月曜日

【キュレーションの話】

昨日は東京ビッグサイト開催の三国志イベントやら同人誌即売会などを覗いてきました。どちらも、でっかい会場に若い人達がわっさり。 有名人が出演しなくても人は集まり、企業が介在しなくても大きな商取引が行われているんですね。

さて、今回は「キュレーション」の話です。 この言葉、知ってますか? ちょっと前からメディア業界などで、流行り始めているキーワードです。 また胡散臭いな」という方もいるかもしれません。

でも、この“キュレーション”という概念も、戦略を考えるにあたって結構、重要な言葉だと思ってます。なので、今後、いろんな角度からこの説明を試みていきたいと考えております。

大まかにいって「キュレーション」とは、

情報やコンテンツを収集し、選別し、それらに「意味づけを与えて」、共有するという概念
です。この“意味づけの付与”というプロセスが重要な特徴なんですね。

例えば、美術の展覧会においての「キュレーター」の仕事は、“展覧会のテーマを考え、参加アーティストやアート作品を選択し、しかるべき展示会場に、好ましい効果を発揮するようにアート作品を設置し、カタログに文章を執筆すること”のようです。

コンテンツを集めて並べて共有するだけでは、キュレーションとは言いません。 コンテンツに対する意味づけの付与がないからです。 多くのVOD事業者は映画や音楽コンテンツを所有者から買い集めて配信して儲けようとしています。成功するためにはキラーコンテンツを多く揃え、サービスブランドを認知させて人を集めようとします。結果、コンテンツコストとプロモーションコストがかさんで、なかなか儲かりません。 これは単なるコンテンツアグリゲーターなんですね。

「あなたが好きなものを、好きなときに、どこからでもアクセスできますよ」とその利便性をアピールします。しかし、もはや受け手は、そこに高い価値を感じなくなっているように思います。 一生かかっても消化できない情報過多の中で、どうやって本当に必要な情報に触れられるのかに興味は移っていくのではないでしょうか。

ユーザーが接触するコンテンツを選択するために必要なのは網羅されたリストではなくて、意味づけ、文脈によってフィルタリングされたメニューではないでしょうか。

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でも、この「キュレーター」って放送局や雑誌などのメディアの仕事において重要な概念だと思います。 例えば “コンセプト、テーマを考え、出演者をブッキングしたり、好ましい効果を発揮するように番組を演出し、編集し、しかるべき時間帯に編成し、番組情報を発信する”ことなんですよ、、とか。

メディアはこの「キュレーション力」を意識的に高めていくことによって広がるビジネスチャンスがあるんではないのかと感じています。 重要なのは“意味づけの付与”です。
「Curation Is King」

2010年11月11日木曜日

【やってる感の話】

最近、テレビ番組をみたり、社内のミーティングで話している中で、よく「○○感」というワードが出てくることに改めて気づきました。 「仕事やってる感」とか「汗かいてる感」とか。

この「やってる感」のニュアンスを考えるに「客観的にみた結果や事実とは無関係に、本人的には、あたかも成果を出したり、汗をかいているようにふるまいアピールしている様子」とでもいいましょうか。

なぜこの「やってる感」的な表現が多用されるんでしょうか? 難しく考えると、社会が専門性を基盤とする知識社会に移行しているので、目に見える体を動かす作業だけでは成果を得にくくなっていることが背景にあるのかもしれませんね。

実は世の中、本当に成果に直結している仕事っていうのは意外と少ないと思っています。 会議に出たり、プレゼン資料をつくったり、情報を集めたり、接待していることが本当に成果につながっているのかどうかは、多くの場合、はなはだ疑問ですからね。

しかし、組織に属している人は、たいてい自分の成果を誰かに説明する責任を負わされています。社長だって取締役会に、取締役だって株主に対して説明しなければいけません。 「成果はありませんでした」ではすまされません。それじゃ普通は降格、減給、クビになってしまいます。 従って誰しもが、成果が出ていることをアピールするか、少なくともその努力していることを可視化しないといけません。

そうすると各人がアピールするために、「やってる感」を出したくなりますよね。
(ただし中には「やってる感」であることも気づかず、本当に仕事をしていると思っている人もいるかもしれません。忙しいと充足感や達成感が得やすいですからね。 特に歳をとって家庭に見放されたりすると間がもたなくなりますから例えば会議ってのは間がもって最高です)

さて、提案型営業としては、そんな実体とは無関係にみえる「○○感」も、うまくソリューションしてお金にしたいですね。

先のとおり、誰でも成果の説明責任を負っているが普通です。企業のプランナーやプロモーター、広告代理店の担当者も同じです。自分の仕事がどのように成果に結びついたか、上司やまわりに説明しなければいけません。そうなると、本当に成果があったかどうかというより、いかに自分が貢献した成果をわかりやすく伝えるかも重要なことになります。

うちは実質的な成果につながるソリューション提案もしますが、クライアントの担当者様の「仕事やっている感」もソリューションもいたしましょうと。

その為には、クライアントのことを全部、考えて、一から十まで、やってあげるのではなく、あえて最後の一押しを残しておくとかの工夫も必要かもしれません。パッケージ提案ではなく、オーダーメイド感を演出し、相手の「自分で考えた感」、「汗をかいた感」を充足させてあげるとか。

それで「いやぁ、○○さん、さすがっすね。最高っす」みたいに褒め上げて悪い気はしないでしょうからね。


数字で説明できるのもポイントが高そうです。例えば効果はともかく「WEBのPV数がこんなにありました!」のほうがなんとなく具体的な成果っぽい感じがありますからね。 「もろもろスケジュールを調整して、あっちこっちでメディアに出演して、告知して、もう忙しくって大変っすよ、、」という「汗をかいている感」も重要そうです。 稼動が伴うと社内の会議でも報告にちょっとしたトラブル話などでストーリーがつけやすく「頑張ってる感」が出しやすそうですからね。

2010年11月5日金曜日

【コミュニケーションのスキル】

昨日はコミュニケーションスキルに関する研修をオブザーバー参加してきました。

会社というのは人が集まって、何かを決めて実行していく「概念」なので、人と人とのコミュニケーションが重要なのはいうまでもありませんよね。 そしてコミュニケーションというのは、話し手と受け手がいて初めて成立します。なのでコミュニケーションに責任を負うのは、決して話し手だけではなく、話し手と聴き手の双方なんですね。 お互いを尊重し、その姿勢をみせなければ良いコミュニケーションは成立しません。

そんな観点で、会社のコミュニケーションを観察すると、この重要な点に対して意識的でない方が、ちょっと多いんじゃないかと気がします。 それは、いかに相手の話を聞こうとしているか、理解しようと努力しているかというコミュニケーションの姿勢です。 受け手の聴き方が、話し手の話に大きな影響を及ぼし、話の質を大きく左右することを研修で改めて認識しました。

会議室の日常でみかける風景、あくび、居眠り、携帯いじり、途中退席、常習遅刻、、これらは全て、「私はあなたことや、あなたの話には関心ありません」というメッセージを受け手が発信しているのと同じことです。 他の人が報告してるのに、話し手に視線も向けず、うなずきなども一切しないのは、「あなたの話は理解できない、賛成できない」、というメッセージと同様の効果を演出しているということになります。 (確かに話が本当につまらなくて、理解出来ない上に長いときもあるので、話し手のほうも、受け手のメッセージにも敏感であるべきかもしれませんけどね)

「いやいや、それは、わざとやってる訳じゃないよ」と言う方は、その身体メッセージを改める努力をすべきです。 「そんな細かいことは本質じゃないでしょ」と思う人はその認識を改めたほうがいいと思います。 それがコミュニケーションの本質なんです。 わかっていながら社内だけでやっているとすれば、社内コミュニケーションを軽視していると宣言していることになります。 聞く環境を整えずに、いい報告だけを求めるのは虫が良すぎる話ですよね。

2010年10月28日木曜日

【ほめて育てる話】

さて、そんな「ほめる」について参考になりそうなネタを探していたら、面白いのが出てきたので紹介しますね。

1.イルカの調教
調教を受ける前のイルカは当然、芸はできません。でもイルカは遊び好きなので、人が寄ってくるといろんなことをするそうです。例えば、突然ジャンプする。調教師はすかさず「フィッシュ!」といって餌を与える。 またジャンプすると「フィッシュ!」。 これを繰り返しているとイルカはジャンプすれば餌をもらえるとわかるそうです。

次はジャンプしても餌を与えない。イルカは、餌が欲しくて狂ったようにジャンプをする。でもやらない。何かの拍子にイルカが回転する。そうすると「フィッシュ!」、回転すると「フィッシュ!」。

そうするとイルカのすごいのは、これを繰り返すうちに、何か新しいことをすると「フィッシュ!」がもらえることに突然気づくらしいんですって。 そうするとイルカは、飛んだり、回ったり、尾ひれで立ち上がったりと、創造的な動きを始めるという話です。 「フィッシュ!」というのがイルカにとっての「承認」で、調教師は、そうやって進むべき方向性を示していくんですね。



2. マウスの実験
次は、マウスの実験の話です。
T字路になっている箱にマウスを入れて、アメとムチの効果を調べようという心理学の実験です。
次のような2つの箱を用意して、それぞれにマウスを一匹入れます。
マウスA…T字路を左に曲がるとエサ。右に曲がると電気ショック。
マウスB…T字路を左に曲がるとエサ。右に曲がると何もなし。
するとA,Bどちらのマウスも実験を続けるうちに、毎回左に曲がるようになります。
そりゃ餌がありますからね。

でも、Aの箱の電気ショックを強くしたらどうなるか。マウスは、たまに右にまわったときに、激しい電気ショックを食らってしまいます。そうすると、やがてマウスは電気ショックを恐れて動かなくなってしまうそうです。エサがあるのにとりにいかなくなるということです。 マウスにすれば、訳もわからないままに強烈なショックを食らうわけですから、やる気を失う気持ちもわかります。

 

3. 陸上部のカラクリ
これは、ある本に中学校に陸上部の名物コーチの話として紹介されていた話です。そのコーチ(女性)が赴任した学校の陸上部はことごとく飛躍的に成績を伸ばしていったそうです。 ずっと不思議に思っていた生徒が卒業後、「なんで先生が教えると記録が伸びるんですか」と聞いてみたところ、「実は練習でタイムを計るとき、スタートからすこし間をおいてストップウオッチを押していたのよ」という回答が!。
生徒達は練習毎に伸びていく自分の記憶に驚きながら、そのまま成長して、全国大会に出場してしまったという話です。 こんなところに、何かヒントがあるような。。

上司も褒め下手、部下も何か褒められ慣れてない人が多い感じがします。
褒めると、「あ、褒め殺しだ」と思ってしまう風土になると寂しいですもんね。
もちろん叱ることも大切です。でも常に電気ショックばかり強くしてもしょうがないので、たまには上司の粋な計らいで部下に成功体験をさせてあげることも重要かもしれませんね。

2010年10月25日月曜日

【めちゃモテ委員長】

うちの子供の話によると最近、小学校には学級委員長とか生徒会長っていないらしいです。なんか寂しいです。

昔、委員長というと、品行方正な優等生で、杓子定規に偉そうな事をいうイメージもあって、ちょうど「ちびまる子ちゃん」の丸尾くんみたいに皆からうるさがられたり小馬鹿にされることも多かったように思います。でも、そんな丸尾くんがスケープゴート的な役割を果たしながら永沢くんや悪ガキ達も活性化してたのかもしれないですね。いろんな人が集まってこそ、クラスって楽しく、いろんな事件がおきたり、いいことがあったりして学んで成長していくのかもしれません。

また子供たちにとっては重要なことも、俯瞰してみればたいした話じゃないことも多いです。そして、そういう状況をメタ認知し、見守っている存在として戸川先生のキャラが存在しているんですね。

さて、そんな委員長つながりの「めちゃモテ委員長」なんですが、めちゃモテ委員長というのは、小学生の女の子に人気のキャラです。
ビジネスでクライアントに対する提案営業を考えていくときに「めちゃモテ委員長」の役割を果たす営業企画機能がますます重要なんじゃないか、という議論がありました。

事業環境が厳しさを増す中、企業も効果、リターンが不明確なものには、益々お金を出さなくなっています。そんな中で、営業がクライアントから信頼を得て、お金をいただかないといけません。それは、恋愛において、相手に気に入られて、付き合って、愛情の証(信頼とお金) を得ることと同じではないかと。いきなり相手の前に行って、「好きです、付き合って下さい」って言っても、相手も困まるよねと。普通は「気持ち悪っ」って引くよね。にも関わらず、「駄目っすか、僕じゃ駄目っすか、何が駄目っすか」と詰め寄よっても、ますます嫌われちゃうよね。もちろん、こんなナンパパターンでも、たまには暇を持て余していたり、自暴自棄になっている女性がつきあってくれるかもしれないんで、行動することは大事なんだけどね。

一方で、熱意がないと伝わらないというのもあるよねと。「おい、あのコにアタックするっていってた件、どうなった?」と聞くと、「いやー当たってみたんすけど、反応悪いんっすよね。」って。でも実際は、友達に聞いたメールアドレスに「デートしてくれませんか」ってメールしただけで返事がないってことかもしれません。いや、そりゃあそうでしょうと。

恋愛だとモテるためにいろんな工夫や努力をします。営業も同じじゃんと。めちゃモテ委員長は、恋愛に悩む友達に様々なアドバイスをしていきます。ファッション、コーディネイト、おしゃれアイテム、デートプラン、など。 相手を振り向かせるために、流行りのデートスポット、プラン、アイテムの組み合わせを考え、実際、自分でちょっと試してみながら、実戦で使えるようにしていく、こういう努力が必要ですよね。

勝つためのデートプランは何か。めちゃモテコーデ、めちゃモテアイテムを開発しつつ、早々に、めちゃモテ相談ができるよう頑張っていかないといけません。



2010年10月21日木曜日

【会議について】

会議やミーティングは会社の中で、多くの時間を費やし、だからこそ付加価値を生むべき場です。有意義にもなるし、ムダの温床にもなります。なので、以下のようなことを意識していけるとよいですね。

1.会議は、中身を濃くしてバッと短時間で終わらせていこう!


特に会議は始まりと終わりが重要だと思います。ダラダラだ目的や成果に無自覚な会議ほど無駄なことはないですよね。少なくとも会議はゴールを意識してサクサク、ちゃっちゃと進めた方がいいです。 

少なくとも終わりの時間は決めて守る習慣は有効だと思います。先進企業は1時間の会議をいかに45分にするかの話をしているようです。余った時間で短かいミーティングを必要メンバーだけで、数多く開くほうが効率的ですしね。リーダーの皆さんの手腕が問われます。 

2 会議は楽しく、前のめりなものにしていこう!

せっかくの会議がまじめで暗くては、面白くありません。報告のパフォーマンスにも気を配りたいです。ライブがつまらなかったら出て行きたくなるのと同様、話がつまらなかったらiPhoneやケータイで内職したくもなります。瞼も重くなりがちです。 なので事実をとうとうと報告するのではなく、伝えたいことを伝わるように話さないと面白くないですよね。

会議を有意義なものにするために、皆がレアで新鮮な情報をいかに多く持ち寄れるかが重要だよ、という指摘もあります。特にクライアントに対してソリューションを提供していくビジネスにおいてはビジネスの鍵になりますからね。

だから会議の中身を濃くするためには、各人の会議の前後の行動や意識が重要で、その上で本番の臨む前のめりな姿勢が必要だと思います。音楽のライブでも同じですよね。アーティストは日頃の練習や入念なリハ、ライブ後の反省会なくして、いいライブは継続できません。(もちろんアジェンダ馬鹿になってもいけません。その場その場のアドリブも会議を盛り上げるキーですから)

3.褒めるポイントを探そう!

また、会議で褒めることの大切さについてもふれたいと思います。失敗や悪い面は、比較的、誰でも指摘できます。「それは違うんじゃないか」、「それって何の意味があるんですか」、、、会議でよく出るワードです。喧々諤々だったらいいんですが、会議はつるし上げる場所じゃないですからね。 

むしろ、成果や良いことをいかに具体的にほめることができるかが重要であり組織のモチーベションを高める有効な方法論であるはずです。そこで上司の実力も問われます。 会議は皆の前で褒めることができる絶好の機会です。(ちなみに褒める:叱る の黄金比率は5:1らしいですよ) 叱るときはYes,But、、、のアプローチを意識するといいのではないかと思います。


2010年7月5日月曜日

【ドラッカーのマネジメント】

将来に向けてビジネスを継続していくためには、常にしつこく新しいトライアルが必要です。しかし、そもそも新しい事業というのは簡単に、立ち上がったり、収益の柱になる筈もありません。もがき苦しみ、幾多の失敗を重ね勝ち取れるか否かというものと考えています。 ユニクロの柳井さんでさえ1勝9敗って言ってます。 ドラッカーもイノベーションの成功確率はせいぜい10%であり、だからこそ成功した1つで残り9つを埋め合わせなければいけない、、と言っています。 新しいトライについては、できない理由を論評していても仕方ないので、出来る方法を考えることに集中しなければいけないと思います。

そんな中、昨今、ドラッカーが「もしドラ」などで再びクローズアップされています。
僕も、昔から、ことある毎にドラッカーの「マネジメント ~基本と原則」という本を読み返してきました。考え方の基準として、ゆるぎない本です。1975年の本ですが、全く古くなっていません。




マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]



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2010年6月3日木曜日

【アップルとグーグルのモデル】 

メディアプラットフォームの構造の中で、どこで収益を確保するか?


参考)日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20100531/214693/?P=1



企業アップルグーグル
収益源企業消費者企業消費者
コンテンツ・サービス(消費者の著作権使用を許諾)コンテンツ購入フリー成功報酬無料
プラットフォームレベニューシェア(対音楽事務所、ソフトウェア会社)スマートでオープンな検索サービス、各種無料アプリ
ネットワークレベニューシェア(対通信事業者)
ハードウェアスマートな機器(iPhone、iPod、iBookなど)(Android[アンドロイド]、各種アプリのAPI利用料無料)インターネット接続可能端末/Android端末の購入

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2010年6月2日水曜日

【iPadから始まるメディア変化?】 

iPadにまつわる、あふれる報道や記事をみて、また関連する大量のツイートをみる中で、このトレンドが大きな動きにつながる確信めいたものも感じています。 大昔、ウォークマンがこの世に出たときも、その社会的現象が、いろんな本などで哲学的にも論考されていました。そしてウォークマンから始まったポータブルデバイスによる音楽再生の動きは、インターネットの登場と容量あたりのメモリ価格の劇的低下によって、音楽ビジネスのあり方を根底から変えてしまいました。

今回のiPadは、そんな変化の始まりにすぎないのではないかと思います。メディアのあり方は、これまでの伝送路別、デバイス別という概念から、いよいよ解き放たれ、ユーザーインターフェイス上にフィルタリングされ、キュレーションされたコンテンツをどう届けるかという話になっていくと思います。

雑誌がアプリ化していくのと同様、音楽の配信のあり方も第二段階を迎える可能性もあるのではないかと思います。 iTunesによってアルバム単位から楽曲単位に解体された音楽は、アーティストアプリやマルメディア的なアルバムアプリの形をとりながら、もう一度、アーティストの世界観やアルバム単位の世界観を表現できる場をもつのかもしれません。

しかし、それが、音楽産業の復活につながるとも限りません。もはや、そういった世界においては、楽曲をプロモーションするレーベルも、メディアも役割を変えていかざる得ないのではないかと思います。

そういった中で音楽産業は、どんな手をうっていくのか、おぼろげながら、その前提は見えてきているのではないかとも感じています。ただし、それは、これまでのビジネスのあり方とはアプローチが違う可能性が高いです。

たくさん音楽が売れないとミュージシャンは儲かられないよ、それじゃ、音楽産業が成立しないよ、、という前提枠組み自体も古い概念になってしまうかもしれません。

参考)日経ビジネス
「いままで音楽産業と呼ばれていたものは、ニセモノを売って稼いでいたんです。」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100528/214648/



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2010年5月28日金曜日

【事象をどう捉えて対処するか】

今週は、いろんな人とメディアの方向性に関して意見交換をたくさんしました。今日はiPadの発売日、ここから、どういう未来にかわっていくのか、一つの節目になるように感じています。

iPadやgoogle関連の動きや論考はメディア上にあふれているので、これが、一時的なブームに終わるもの、根本的な地殻変動につながるものを見極めながらメディアのあり方も考えていかないとと思います。今、みえている事象は、根本的な変化の氷山の一角なのかもしれません。

緊急で重要なものは、やるしかないですが、緊急ではないが重要なものも、早く手をつけていかないと手遅れになります。 緊急だが重要でないことを、いかに効率よくさばくか、やめるか、、という意識的判断と行動も重要です。




2010年5月21日金曜日

【空気感共有型な?】

ソニーとGoogleのTV協業の話が新聞でに出ていました。今後、こういったソニーのネットーワーク戦略がいろんなデバイスを含めどのように進展行くかということもウォッチしてめていきたいと思います。

メディアビジネスも次なる飯のタネ、成長ポテンシャルある領域の探索や仮説を議論していく必要があると思います。ユーザーに伝える手段としてのリアルな場の可能性についても検証し、トライアルする価値がある領域であると考えています。

バーチャルネットワーク上で形成されたコミュニティをリアルな場で可視化し、つないでいく。コミュニケーションの場であり、情報を伝播する最初の場として位置づけていくことも可能性があるのではないか。

放送は、一度に多くの世帯に配信可能ですが、ながら見であったりして、集中視聴している人ばかりではない数を含めた視聴率、視聴世帯が数値としてでてきます。

しかしリアルな場に集う人は、より濃い体験を共有します。アトモスフィアービジネスモデルというか、ユーザーエキペリエンスというか、、。 そのコアの中に刺さる体験、伝播ポテンシャルある中身を提供できれば、そこからの再発信の力の伝播力は、バーチャルネットワークを通じてバンっと広がっていく可能性もあります。

今リアルな場は、ライブでも、コミュニティのオフ会でも、試聴会でも、上映装置があれば3D含む上映会など、いろんなことが考えられます。さらにUstreamやTwitterなど手軽なインフラで、リアルタイムに世界中に配信することさえ可能です。

そういった取り組みと放送や通信やネットや他媒体を活用し、マルチに展開することで伝播する力をさらに高めることは可能ではないかと思います。

メディア単独の力で、伝播する時代から、ユーザーの発信する力をも活用して、コンテンツや情報を伝播させていくこと、そういう仕掛けづくり、プロデュース能力こそが、競争力の源泉になるのではないか、そんな中に一つのチャンスの可能性があるのではないかと思います。

2010年5月14日金曜日

【メディアが向かう方向性は?】

近い将来のメディアが向かう方向性について少し雑談しました。
一つは、iPad的なものがこれから普及していくことは間違いなく、そうなると手元に、マルチタッチでこれもんで、これもんのデバイスが身近なものになっていきますよねぇと。教科書なんかこれでいいですもんね。

そういった手元のWindowにはクラウドに繋がったあらゆる情報があつまってくる。テキストデータとリッチコンテンツが統合されて、分解可能なコンテンツは分解されてユーザー主導で集約されていきます。

一対多のマスメディアに対して多対多のソーシャルメディアの存在感も益々高まっていくはずです。

雑誌など紙媒体メディアの付加価値も、やりようで、どーんと出てくる可能性もありますねという話も。

本の電子化がどのくらいの早さで進行するのか予測できませんが、角川会長は出版はグーテンベルク以来の「クラウド時代」が2014年には来るといってます。既にアメリカではほぼ全出版社がGoogleの電子書籍化を承認。

日本ではまだスマートフォンもニッチで、現在所有するのは男性が6%、女性が2%。しかしあるスマートフォンの購入意向調査によれば男性の30%、女性の16%が「購入を検討中」と答えたらしい。キャバクラでツイッターが浸透しはじめ、いよいよキャズムを超えたというという噂も聞きます。 

そんないつか確実にやってくる近未来に向けてメディア会社は、どんな立ち位置で存在感を出していくのか? 

【ユーザー発信力を活用するメディアのあり方?】

ソーシャルメディアが進展し、iPadなどの新しいユーザーインターフェイスが出てくる中で、情報伝播のあり方も変化し、メディアのあり方も問われてきます。

少し前のマスメディア全盛期には、1対多の情報伝播が主流であり、例えば、クライアントが情報を多くの人に効率よく伝えるためにマスメディアは有効に機能しました。

しかし、ユーザーが発信する力をもち、それが相互にリンクしはじめ、且つテレビCMを飛ばすような状況になり、クライアントの商品やHP自体のメディア価値が高まっていくと、テレビメディアの情報伝達機能だけにお金を払うということが相対的に価値低下を始めていると考えるべきかと。

そんな時代にクライアントは何を望むのかといえば、「伝播力あるコンテンツ」を望むのであり、それを効率的に伝播させる仕組みを提供できれば価値を認め、お金を払うというこではないかと思います。

メディアは自分のメディア力のみならず、リンクできるユーザーの発信力を含めて、伝える力をもつこと。そして、その総体としての「メディアパワー」売っていくことが重要なんじゃないのか、、、なんて議論もしています。

【意見の対立の必要性】

「自分と違った考え方、形を知ること、それが相対的に自分の考え方や形をつくることにつながるんだよ」みたいな話を伺いました。「あえて対立した意見をつくることも時に必要ですよね、」みたいな話です。そうしないと組織は活性化しません。 

意見の対立の重要性はドラッカーさんもよく言っています。「優れたマネージャーは、あえて意見の対立をつくりだす」。。云々。 
参考→  http://www.r-agent.co.jp/guide/drucker/20100405_1.html

マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]

実は今売れている『超訳 ニーチェの言葉』でもニーチェさんが言っています。

「安定志向が人と組織を腐らせる 反対意見や新しい異質な発想を恐れ、自分たちの安定のみに向かうような姿勢は、かえって組織や人を根元から腐らせてしまい、急速に頽廃と破滅をうながす。」


議論すること、意見が対立することは悪いことではなく、必要なことだと賢人たちは言っています。肝に念じないとですね。

超訳 ニーチェの言葉

2010年5月13日木曜日

【映画館の活用とか】

先日、映画館へのデジタル配給をやっている部署の方と打ち合わせをしました。

映画館というインフラを映画上映以外に生かそうという動きがでています。音楽ライブなどを伝えるリアルな場として映画館のを活用する可能性が考えられます。

先日のAKB48の企画も大いに盛り上がったようです。
http://www.livespire.jp/movie/akb48.html

ネットワーク上のソーシャルコミュニティは今後も進展していくでしょうが、そういったコミュニティの交流の帰結点として、そしてリアルの思いな共有の場も活用しながら、点ではなく、線としての取り組みをプロデュースできるとよいなと思います。

MTVの「Unpluged」というコンセプト のごとく、多対多のソーシャルネットワークコミュニティ時代の「XXXX」だよね、、、というコンセプトが打ち出せればいいですね。