2009年11月26日木曜日

【利益とは何か?】

■何のために利益を追求するのか?

先般で会社の本来的な目的は価値を創造し続け、社会に何らかの貢献を果たすことだと説明しました。では社会貢献を目的としたボランティア活動も「会社」なのかといえば、そうではありません。会社は、社会貢献と同時に利益追求も求められているからです。

では、なぜ利益追求が求められるのでしょうか? この「なぜ利益をあげなければいけないか」についての理解やスタンスを持つことは、個々人が経営視点で判断するために重要なポイントだと思います。 「とにかく収益をあげればいいんでしょ」というスタンスは正しいようで正しくありません。

会社の利益とは、株主や経営者を儲けさせるためにあるんでしょうか?従業員にたくさん給料を払うためにあるんでしょうか? それは結果であって目的であるべきではありません。

ピーター・ドラッカーという人がわかりやすく言っています。

「利益とは世のため、人のための必要条件である」
  http://diamond.jp/series/drucker_3m/10161/

「利益とは保険料であり原資である」 
  http://diamond.jp/series/drucker_3m/10095/

会社がリスクをとりつつ、継続的に運営を行い、世のため、人のために、より大きな付加価値を生むための再投資を可能にするために利益が必要だということです。

もちろん会社は短期的には、株主や経営者から利益のコミットメントを求められます。しかし株主や経営者の本質的な要求は「将来に向けて、もっと成長してよ」、「もっと社会に貢献して付加価値をあげてよ」ということの筈です。従業員にしてみても、今期利益があがっても、将来投資を怠って2年後につぶれました、、ということでは困りますよね。

■売上・費用とは? 予算とは?その経営的意味

では、その利益を最大化していくためにはどうすればよいかといえば、収入を最大化し、必要費用を最小化することです。会計の公式的には、「利益=収入―費用」だからです。 従って利益をコントロールするために売上と費用のバランスを柔軟にコントロールする必要があります。

よく”費用を使っていいか、悪いか”の議論が、“予算があるか、予算がないか”の議論になることがあります。しかし実は、それはナンセンスです。 売上目標が確保できなければ予算費用を削減することが必要となります。 そうしなければ利益が確保できないからです。

更に言えば、予算の有無に関わらずリターンを生まないと判断される「費用」は一切使うべきではありません。付加価値を生むことを目的とせず使われたお金は「費用」ですらなく、そんなリターンを生まない「費用」を削減していくことが「無駄の排除」、「コスト効率化」ということです。 

逆にいえば予算になくても大きなリターンが期待できるコストは使うべきという判断は十分あり得ます。

経営とは、こういったバランスを考えていかに最適なリソース配分を意思決定をしてくか、、という見方もできます。


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2009年11月20日金曜日

【日本の総世帯数とか基本情報】

日本の総世帯数知ってますか? 人口は1億3000万人ですが、世帯数を意外と知らないことを知りました。4500万ぐらいでしたっけ?みたいな話がありましたが、即答できた人がいませんでした。4900万世帯と覚えておくとよいと思います。(NHKによるとテレビ受信総世帯が約4960万世帯です)

日本でメディアにたずさわる者として(経営コンサル会社や広告代理店、地上波局だったら新入社員でも知らないといけない)かなり基本数字です。

日本国内市場を相手にする場合、そのポテンシャルを知ることは重要です。F1層やM1層は、何人いるんでしょうか? テレビをみるボリュームゾーンはどこにあるんでしょうか? 1日何時間みているんでしょうか?

まず起こっている変化やニーズと現実の差異やギャップに目を向けることが、アイデア発想のポイントです。基本的な情報や当たり前だと思っていることも、あらためて考えてみると、そこにアイデアや問題解決策の糸口が見つかるかもしれません。