2012年6月2日土曜日

【モノから気持ちへ】

総選挙の投票券が封入されたAKB48のシングル『真夏のSounds good!』が発売され、初回出荷枚数は200万枚を突破、初日の売り上げは117万枚を超えたとのニュース
付録の握手券や総選挙の投票券を目当てに大量複数買いするファンも少なくないとも。
大量購買されたCDの行方といった記事もありました。


AKBが売れているのは純粋に音楽が売れているわけではないということはもはや皆わかっていることですよね。気持ちのもっていきようの一つとしてお金が動いている。CD付の握手券を確信的にお金を出している。節約を重ねて海外旅行で散在するのと変わりません。別にだまされている訳じゃないですよね。
CDというモノを買っている訳ではないので、用が終われば売ったり、捨てたりするのは当然です。大事なのは体験や無形の気持ちやのほうだからです。

体験や気持ちには原価という概念は似合いません。

実はアップルの製品購入にも同じような働きがあると思います。多くの人がアップルの製品やサービスにはお金を払う。実は原価が安いとわかっても別にかまいません。なぜなら、そこにアップルやジョブズという共感の対象をみているからです。
だから、どんなにハイスペックのデバイスでも、そこに共感し、支持したいと思う人格が感じられなければコモディティ商品と変わらない扱いを受ける。

世の中は、モノから気持ちへ、機能の良し悪しから、好き嫌い、共感の有無という時代に急速に移行していると感じた次第です。