サイモン・ シネックという人の「Start With Why」の話を教えてもらいました。まずは18分の講演(日本語字幕付)です。リーダーシップの話でもありビジネス戦略の話でもあります。http://www.ted.com/talks/lang/jpn/simon_sinek_how_great_leaders_inspire_action.html
誰でも自分が何をやっているのか(What)は分かっています。そして、どうやってやればいいか(How)も多くの人が考え行動します。でも何故をそれをやっているのか(Why)について、意識的に理解している人はとても少ないとシネックさんは言います。そしてビジネスをリードするためには自らの"Why"を知ることだと。
往々にして仕事をしていると、何をいつまでにやらなきゃいけないのか、どういう方法でやろうか、どうやって結果を出そうか、、という"What"と"How"で忙殺され(間が持ってしまい)、何のためにやっているのか"Why"を考えるのは後回し、或いは考えないで終わってしまいがちですよね。
しかし優れたリーダーは必ず"Why"を示すといいます。常に Why ⇒ How ⇒ What この順番で語るということです。
講演でとりあげられているAppleのジョブズも「ライフスタイルに革命を起こす。世の中を変える」という自らの'Why'を語った上で、高機能で美しく使いやすい(How) 製品やサービス(what)を世に送り出しています。だから人々が熱狂するのだと。
でも多くの企業は、こんな製品を出します。高性能で便利で、デザインがよくて、、(What)、高い技術力で可能になりました、ユーザーの望むことをリサーチして開発しました、、(how)で終わっています。なぜ、その製品やサービスを世に出そうと思ったのか、その志や価値や意義=Whyまできちんと語られていることは非常い少ない。 What ⇒ How 以上終わり!ということです。
現在の日本のごとく社会や消費行動が成熟してしまうと、人々は'Why'が明確でないものは、なかなか受け入れてもらえないということなんですね。だから企業も「Whyを語ること」から始めなければなりません。企業や商品、サービスの社会における存在価値・意義をまず相手に理解してもらうこと。それが出発点なんです。
先のマーケティング3.0についての投稿でもふれましたが、、
・マーケティング1.0:製品を販売すること
・マーケティング2.0:消費者を満足させ、保持すること
・マーケティング3.0:世界をより良い場所にすること
つまり3.0な”Why”が必要だということなんですね、
講演の最後でシネックさんは言います。組織においても個人においても、人々が主体的に行動するのは、皆が「そうしなければないらない」からでなく「そうしたい」からだと。「なぜ」から始める人こそが周り人を動かす。
「Why=なぜ』が全ての出発点。これを明確にすることから戦略をつくらなければいけないってことなんですね。
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参考:
・Insight Now!記事 「BIG WHY'から始めよ」 http://www.insightnow.jp/article/6353
・参考「優れたリーダーはなぜから始める」http://blog.mypeacefulfamily.com/2010/10/simon_sinek/
・その他参考(英語):
http://www.startwithwhy.com/
http://share.sayan.ee/2010/08/31/start-with-why/
http://www.hustream.com/blog/entry/want_to_know_why_simon_sinek_starts_with_why
http://montewashburn.wordpress.com/2011/05/23/simon-sinek-says-start-with-why/
「ぐっとくる?選ばれる新法則」...感性消費の時代に突入した社会において「なぜ」の質問にどう答えられるか否かで全ては決まる。
・Appleの「Think Different」