最近、読んでいる本の中に、組織や人の意識や行動を変化させていくためにどうすればいいのかヒントになるような話がいくつかありました。本をご紹介すると。。
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①職場スイッチ ~ひとりでもできる会社の空気の入れ換え方。
どうすれば風通しのいい、やる気を高めてくれるような職場、家庭、人間関係をつくれるのかといった考え方やアプローチがコーチングの方法論で展開された本です。
②スイッチ ~「変われない」を変える方法
ごく普通の人たちが、会社や国を動かすような変化を生み出した例を豊富に挙げながら、それらに共通する「変化のしくみ」を明かしていくという本です。
③ティッピング・ポイント ~急に売れ始めるにはワケがある。
変化はいかにして起こるのか、ブームはいかに発生するのか、噂はいかに感染するのかなど、その仕組みを様々な事例で分析した本です。
④ユダヤ人大富豪の教え ~幸せな金持ちになる17の秘訣
成功を収めている人の思考や行動様式はいかなるものなのか。お金持ちになるための心構えやアプローチについて書かれた本です。
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これらを読んでいて、少なくとも上記の本に共通した考え方があったように思いましたす。それは、、、
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1.本質を変えたいなら、まず形から変えてしまえ。
2.大きな変化を起こしたいなら、まず単純でシンプルなことで
変化を起こせ。
3.うまくいってない事を分析するのでなく、うまくいってることを
探してそれを広げろ。
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といったことです。
往々にして人間は、思考がネガティブなほうに傾きがちだという本質があるそうです。言語体系においてもネガティブな感情を表す言葉は、ポジティブな感情を表す言葉の2倍ぐらいあるとの分析もありました。
山積する問題点に目がいくと、人間はその分析を始めて、いったい何が悪いのか、誰が悪いのか、どうすればいいのかを延々を考え、その問題の山が大きいと、ついには行動することをあきらめ、思考が停止してしまいます。
これらの本で共通していることは、だったら、そんなことは後回しにして、まず、単純に表面的な形から変えてしまえ、、というアプローチです。例えていえば、、
●「うまくいってないのに、まるで、うまくいっているかのごとく
振舞ってしまう」、
●「うまくいってれば、きっと行うだろう行動を、うまくいって
なくてもやってしまう」、
●「問題だらけの職場の中で、たまたまうまくいっている事例が
あれば、その表面的なやり方だけを真似てしまう」
ということです。
ヒネクレ者は、そんなことで本質が変わる筈がないと思うようですし、実験の結果も信じない人が多いようです。でも結論はそういうことなんですね。こういうことを信じられなくても、とにかく、やってみるということですなんです。本に書いてあった事例を紹介します。
●挨拶を2倍の声でした話。
ベトナム戦争で戦死者が多くなって士気が下がってしまった前線基地に派遣されたコンサルタントが司令官に指示したのは 「挨拶を2倍の声でするよう全員に徹底してください。それだけでいいです。」 半信半疑だった基地でしたが、一週間も経たず効果は現れたそうです。兵士の顔に暗さが消え、食事中や休憩時間の会話が増したという実話です。
●意味もなくご機嫌になる。
不機嫌な人を入れたチームと、上機嫌な人を入れたチームでは、あきらかに後者のパフォーマンスのほうが良いという実験結果です。不機嫌な空気は伝染性が強く、部署のパフォーマンスを低下させることが証明されているそうです。だったらみんなで無理矢理、上機嫌になってしまうのも手ですよね。
●譲れない小さなルールをつくる。
V9を達成した当時の巨人の川上監督がチームワーク向上のために繰り返し選手に指示したことは「トイレのスリッパを揃えろ」。 あほらしいルールでも雰囲気はかわるんですね。ここでのポイントは徹底することです。この部署は、或いは、この課長は、決めたことをちゃんと実行するんだな、というメッセージにもなります。
モノゴトは意外にシンプルなことが解決策の糸口だったりするかもしれません。人を変えたければ、環境を変えてしまう。こんな話は、まだまだありそうです。
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