2011年2月9日水曜日

【「働きがいのある会社」の話】

前回は「エンゲージメント」というキーワードの中で、社員を大切にし(ES)、顧客のことに心を砕き(CS)、社会貢献について真剣に考える企業が、結果的にイノベーションを行い、高いパフォーマンスをあげる社会になっている、、との話をしました。 「社員一人ひとりが、組織に対してロイヤリティを持ち、価値観に共感して、愛着をもって、絆を感じている」企業に優秀な人は集まり、主体的に動ける組織になっていくということでした。

そんな中で、今週の日経ビジネスでも「働きがいのある会社」についての特集が掲載されていました。なんでもGreat Place To Work Institute (GPTW)という会社があって、20年以上、世界40カ国以上で「働きがいのある会社」の調査を行って発表しているらしいです。

その会社の長年の調査結果でも同社が定義する「働きがいのある会社」は、そうでない会社と比べ、業績、株価指数、生産性、イノベーションなど面で明らかに優位性があることが実証されているらしいです。
 ← ちなみに日本の一位はダントツでGoogle。



じゃあ、そんな「働きがいのある会社」とはどんな会社なのか? GPTW社の定義によれば、
 「従業員が勤務する会社や経営者・管理者を信頼し、自分の仕事に誇りを持ち、
一緒に働いている人たちと連帯感が持てる会社」とのこと。 (やっぱり「エンゲージメント」と同じような話ですね。)

そして働きがいを構成する5つの要素は、「信用」、「尊敬」、「公正」、「誇り」、「連帯感」だそうです。 
では、「働きがいのある会社」を目指すには、どうすればいいんでしょう? 

同社によればまず「雇う」ときも「会社のビジョンやカルチャーに適合する能力があるか」を見極めろと言います。 スキルだけで採用しちゃだめだと言っています。 そして「マネジメントが従業員の声にどのようにして耳を傾けているか」。その仕組みを作り出すことも,非常に重要であると言っています。

ほかにも「励ます」「話す」「感謝する」「育てる」「配慮する」「祝う」、、などステップとポイントがあるようです。 「なんで、そんな気ばっかり配らないといけないんだ」、「そんなキレイ事ばかりじゃないでしょ、」と思う人もいるかもしれませんね。 でも、こういうことを皆が重要だと思わないと、会社の風土は良くならないんじゃないかなと僕も思います。 GPTWの方いわく、「人間は,人生の大半の時間を会社で過ごす。働きがいがあることは,本当に幸福なことだ。経営者や管理職の皆さんにとっては,働きがいのある会社を作ることが,最高の社会貢献になる」だそうです。


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