最近、近所のスーパーでビールを買う時、改めて感じるのは、なんかビールの種類が多いなーということです。 商品も細分化していて、しっかり表示をみないと発泡酒なのかリキュールなのかノンアルビールなのかもよくわかりません。
その昔、90年代初頭はビールといえば一番搾りかスーパードライか、ラガー、モルツとか、シンプルな感じで、テレビで流れるCMでつくられたブランドイメージが大衆に大きな影響力をもっていた大量生産、大量販売の有り難い時代でした。
では、今いったいビール市場はどうなっているんだろうと思い早速グぐってみました。 すると国内市場は下のグラフの通り絵に描いたような縮小市場です。 大手ビール会社が合従連衡や海外進出に活路を見いだそうするのも当然です。
←棚もごちゃごちゃ。
そんな中、今週号の日経ビジネスでも、ビール業界などにスポットを当てた日本国内市場の変化について特集されています。 曰く、、、
「高齢化と人口減少、消費者の嗜好の多様化で、マス市場は無数の極小市場に解体されつつある。 ニーズの個別化とともに商品サイクルは超高速化。豊潤な国内市場は競争が苛烈な“死の海”に変貌した。」
そしてこの過酷な環境に企業はどのように適応していくべきかのかが事例で紹介されています。
ポイントがいくつかあげられていました。
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1.もはや国内にマス市場は存在しない。今後も復活は考えにくい。
あきらめてニッチを積み上げていくしかない。発想を切り替えろ。
2.市場規模は小さく分断され、商品の寿命は短命化した。消費者は
移り気でニーズは変化し続ける。商品開発を高速化し、数を撃て。
質は量からしか生まれない。
3.スピードがすべて。大きい組織では出遅れる。育てるために組織を
切り離すことも辞さず。
4.有望な小さな市場を開拓するしかない。規模を忘れて「視野を狭めよ」。
売り手の価値観をベースに個別対応を積み上げていけ。
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「国内市場は小型化、個別化、短期化、高速化している」。。 僕もそう感じます。
長期的スパンで大きな案件に取り組んで、どーんと成果を出そう!、、という考え方ではなかなか立ち行かない時代なんですね。そんな大衆ビール市場は縮小している一方で、下のグラフのように地ビール市場は右肩上がりです。
← 地ビールの市場規模推移。
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