2011年2月24日木曜日

【「新しい価値の提供」の話】

雑誌“デジモノステーション”主催「2010デジモノof the year」発表イベントに行って参りました。 ソニーやアップル、東芝、キャノンなどデジモノメーカーの関係者が一同に会し、デジモノ編集部やデジモノ評論家の方々が評価した商品を表彰するという内容です。ちなみに今回の大賞はiPad。その他、裸眼3Dテレビ、CELL REGZA、Handycam、iPhone4、Wifiルーター、一眼レフEOS、お米からパンがつくれる“GOPAN”、AVATARブルーレイソフトなどが受賞しておりました。

選者の一人、評論家の麻倉怜士さんは、「今回の受賞内容からもわかるが、従来の延長線上ではない形での新しい価値創出が期待される時代になっている」というコメントをしていました。経済評論家の森永卓郎さんも、「日本の経済状況は“こんな菅政権にも関わらず”直近3−4ヶ月に急激な改善の傾向を示していて、新しい価値を提供するビジネス可能性も広がっている」との話があました。

受賞した商品はいずれも高性能、多機能で評価されたというより、それによって生み出されたトレンドや価値が評価されたということなんですね。共通しているのは、「新しい価値の提供」というキーワードだったと思います。

ちなみに今回のデジモノパーティのテーマは「新生〜re-birth〜」でした。2011年はデレビの完全デジタル化、スマートフォンの当初予想を超える普及進展、ソーシャルメディアの急伸などにより、モノゴトのありようが大きく環境がかわっていく節目になりそうだと言われていました。 世界の社会の動きに目を向けてもエジプトやリビアなどソーシャルのパワーによる新しい局面への展開を感じますよね。 そんな中で、創造性を発揮して、新しい価値を創出すべく知恵を搾っていく。それが日本全体に求められているということだと思います。

企業はモノやサービスを提供するのか、というより、どんな価値を提供していくのか、そのメッセージ、コミットメントを決めて、発信していくべきと思います。


前回までの話のとおり、嗜好が個別化、細分化し、送り手の思いのありようが重要になっている昨今において、「私はこう思う」というスタンスがより重要になっています。 特定の領域に集中しない、厳密に決めない、ことによって万人に受け入れられやすいスタンスを目指すのではなく、自らの強みを認識し、「何をするか、訴求するか」の選択をし、誰に届けるかを明確にすべきタイミングになっているのではないかと考えます。
共感を生み出す場、コミュニティの創出」、「ここにしかない新しい価値の提案」とのことでした。/

「何を選ぶのか?」、「君はどう思うんだ?」、それを考え、スタンスを決めないといけません。 「網羅と分散」をするのではなく、「選択と集中」です。 変革期の中で勝ち残っていくために、どういう戦略をとっていくのか、「次への選択」を考え、実行に移く必要があります。



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