もうX’masです。歳をとるほど1年は短くなります。時間の感覚はその人が今まですごしてきた時間の長さによって違うらいしいです。実際の年齢に反比例するという話もあります。皆様はどんな一年だったのでしょうか?
会社では事業計画策定の時期になってきますので、そんな整理の中で、会社の理念にあたる部分について再確認しています。会社の理念というと「人々の幸せのために、、」とか「社会への貢献を目指して、、」云々という言葉がよく出てきますよね。
人によっては、“なんか夢みたいな話だな”とか、“どうして会社にそんな信条が必要なのか”とか、“そんな甘いこと言っているから緩い会社になるんだ”とか、“それが事業の成功とどんな関係があるの”とか疑問やご意見もあろうかと想像します。 でも理念というものは、そういうものなんです。別に僕だけがそう言っている訳ではありません。ドラッカーはもちろん、世界中の経営学者、企業経営者の多くがそういっています。もっと詳しく検証したい方は「ビジョナリーカンパニー」という本が参考になるので一読をお勧めします。優れたビジョナリーカンパニーの多くは、理念に共感した人の集まりとなっていることが指摘されています。(ここでは理念が“正しいか否か”は問題ではありません)
「じゃあ、高慢な理想を掲げて社会貢献していれば、儲けなくていいの?」 。。。もちろん、そんなことはありませんよね。 企業が儲けなければいけないのは当たり前です。 会社の理念のあり方と人の理念のあり方は同じです。「あなたの人生の信条・目的は何ですか?」と聞かれて何と答えるか? 多くの人は「金儲け」は手段であるはずですよね。でも手段であるからこそ重要なんです。(もちろん金儲けが人生の目的の人がいてもいいですが)
企業が競争で勝つというゴールとしてどんな項目があるでしょうか? ある本によれば①利益、②シェア、③成長、④顧客満足、⑤従業員満足、⑥社会貢献、⑦企業価値(株価)、があげられていました。全て大切です。しかし競争戦略上は、①の利益が重要なんだとありました。なぜなら利益がなければ、ほかの6っのゴールが達成不可能だからです。「衣食足りて礼節を知る」、「貧すれば鈍する」なんです。法人税もろくに払ってないのに社会貢献って言うなー、って話なんですね。 逆にいえばほかの6つのゴールが達成できれば”普通は”利益がついてくる筈です。
だからこそ、ドラッカーを崇拝しているユニクロの柳井さんも社内に対して「まずは儲けろ!」って言うんだと思います。
しかし目先で儲かればいいだけではありません。今期の利益の最大化だけが会社の目標であるはずがないです。 5年、10年と継続可能な利益を出す体質を作っていくことが重要なんです。 それがあって初めて社会貢献も可能になりますからね。
“蝶をとる為の虫取り網”、“蝶が集まる庭づくり”の例え話もあります。蝶というのはお金の例えでもあります。継続的に着実な利益を確保するためには、虫取り網をもっているだけでは駄目です。先行投資という庭づくりへの開発投資、人材投資も必要です。基盤があれば、短期的な虫取りに失敗しても再起が可能です。「肥料を撒いたり花を植えている暇があったら虫取り網をもって蝶をとってこい!」だけでは、環境変化に耐えられなくなります。会社にとって、人にとっての庭づくりは何かを考えることが大切だと思います。
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ちなみにユニクロの経営方針のHPで掲載されていたことは以下です。ちゃんと“きれい事”が書いてあります。でもユニクロは誰よりも厳しく貪欲に儲けを目指していますよね。それが企業のあるべき姿だと思います。 (ユニクロがいい悪い、好き嫌いという話じゃないので念のため)
ファーストリテイリングが目指しているのは、本当に良い服、今までにない価値をもつ服を創造することです。世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足をお届けすることです。服づくりへの情熱やお客様へのサービスといった日本文化、勤勉さやチームワークといった日本の精神をバックボーンとした、我々のFR WAY(企業精神)をグローバルで実現していきます。
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