2011年4月22日金曜日

【ソーシャルメディアの普及】

前回からの続きです。
2000年代も後半、2006年頃から、今のメディア変化につながるタネみたいなものが続々と誕生してきます。家庭のインターネット環境も大容量、常時接続、定額のブロードバンドが普及し、携帯電話もFOMAなど3Gが主流になっていきました。ガラケーの高性能化もめざましいものがありました。

◆動画共有サイト:
YouTubeというものがアメリカで流行ってるんです、みたいな話も聞こえてきました。動画共有サイト?なんか違法な感じのサービスのニュアンスがありました。 静止画ではなく、動画レベルが個人がネット上で発信できる環境がでてきたのかと。 日本のニコニコ動画も2006年末にサービスを開始します。1年もたたない間に月間PV数が1億を越えたみたいな話もであました。動画をみながらつっこみコメントするみたいな後の動画+ソーシャルストリーム連動の原型みたいな形がでてきたということでしょうか。

◆ブログ:
2002年ごろから広まってきたブログなるものが急速に普及し始めます。タレント、著名人のブログも増加、眞鍋かをり、しょこたんなど、ブログの女王などといわれる人もでてきて月間で何千万PVというアクセス数のものも出てきました。2007~2008年ごろの話です。マスメディアを介さず芸能人の声に直接アクセスできる、あわよくばリアクションが得られる、そんなことになってきました。 

◆SNS:
そんな中、mixiという招待されないと入れないクローズのソーシャルメディアが流行り始めている、みたいな話も聞こえてきます。インターネットの隕石が落ちたという話をソニーの出井さんがして始めたころから、「コミュニティ」というワードがキーになっていくというような話は認識していましたが、それが「こういうことか」と可視化してきたように思いました。マニアックな趣味嗜好でもmixiで探せば簡単に一定人数の同じ嗜好の人が見つかります。こんなことは、これまで中々ありませんでした。 こういうことはニフィティサーブの時代からあったのかもしれませんが、これほど広く普及したことはなかったわけですからね。

◆ケータイゲーム:
ケータイでゲームが流行っているという話も聞こえてきます。ケータイ専用ゲームサイト「モバゲータウン」が開始したのも2006年です。 GREEも2006年ごろから普及し始め2007年には100万人突破しました。(2009年には1000万突破というスピード)

◆ツイッター:
2009年末ごろからはツイッターっていうのが一部で流行ってるという話が聞こえてきます。何それ?って感じだったのが、徐々にその本質が認知し始めます。ホリエモンがツイッターを開始したのが2009年6月、7月には勝間和代、広瀬香美、孫さんがツイッターを開始したのが2009年12月。そんな昔の話じゃありません。ツイッターのフォローする/しないの特性で、自浄作用があり、荒れることが少ないSNSが誕生したと思いました。
そして個人の発信力が相当レベルで高まったことを感じました。テレビほかあらゆるメディアも、企業もTwitterを活用したコミュニケーションを開始します。ユーザーとのダイレクトコミュニケーションが白日のもとで行われる時代。企業が体裁を整えた発信だけでは信頼されなくなってきたように感じます。 このトレンドは、ここたった一年ちょっと、こんな短い期間の中で急速に実感されてきたことではないでしょうか。

◆スマートフォン:
端末にも大きな変化がててきます。初代iPhoneが2007年に発表されます。 2008年ごろ当初は多くの人はスマートフォンに対して懐疑的でした。都市の一部の人たちのニッチなものだ、という感覚でした。「今の電話で困っていない、これ以上高機能はいらない」ということもあったと思います。しかし、その予想と違い、スマホはガラケーを駆逐し始めています。

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ここらへんまでが2000年代末(2006年から2009年末頃)のことです。

そして2010年代を迎えます。
iPadが発売され話題になったのも2010年。 Xperiaなどアンドロンイドが認知され始めたのも2010年に入ってから。電子書籍みたいな話題もでてきます。タブレット型デバイスを前提としたメディアモデルも模索が始まります。twitterのようなソーシャルストリームとUstreamのようなライブ配信インフラもここ一年ぐらいで認知が進みました。実名をベースにしたSNS、Facebookが日本でも普及をし始めています。たった1年ちょっとの間の変化のことなんですね。

そしてこれから何が、どう進むのでしょうか? (さらに続く)


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